ブック指向からトピック指向へ

ブック指向のマニュアルとは、書籍の体裁で提供するために作られた、章・節・項の構成を有したマニュアルのことです。一方、トピック指向のマニュアルとは、意味を成す最小粒度の独立した情報モジュール(トピック)の組み合わせによって作られたマニュアルのことです。

従来のマニュアルはブック指向で作られ、書籍の体裁に印刷・製本されて、ユーザーに提供されるのが一般的でした。マニュアルへの要望に目を向けると、ユーザーは、目的を達成するために必要な情報を見つけやすく、何をどうすれば目的を達成できるのかを素早く知ることができるマニュアルを望んでいます。従来のブック指向で作られたマニュアルは、先頭から読み進めることを前提に書かれており、ユーザーが求めるマニュアルの姿との間にギャップがありました。

トピック指向のマニュアルでは、各トピックが「~とは?」、「~するにはどうすればよいのか?」、「何がおかしいのか?」といった問いに対する答えを提供します。各トピックは、1つの主題について合目的的かつ簡潔明瞭に書かれ、余計な情報を含まないため、読者は素早くトピックに含まれる情報を理解できます。さらに、DITAでは、情報のコンテクストを表したマップに従ってトピックが配置されるため、索引や検索を使ってダイレクトにトピックへアクセスしても迷子になりません。

トピック指向のマニュアルは、読者から見た情報の価値を高めるだけでなく、情報を作成するコストを削減し、情報をリリースするまでの時間を短縮するメリットもあります。